「親に反抗してる子供」 「なにそれ」 コーヒーを沸かしている誠也。 ゆっくりとゆっくりと時が流れる。 小川の下流を流れるように 誠也はそんな雰囲気を持っている。 「なぁ、春花?」 「ん?」 「俺、わかってる」 細かくした野菜を更に細切れにするように、安易に、分けて話す癖も何時も通り。 「春花が幸せを求めてること」 「求めてない」 「いいや、目が言ってる」 「……誠也、幸せって何?」