Black loves 〜最強総長の彼女〜




風にきられながら

あたしは幸せだなぁ。

って思った。

好きになったからって、

自分を出さないことに罪悪感があるからって

相手を騙したことにはならないだろうかと怯えてたって

いくらなんでも

倉庫の場所をたず尋ねて、

追っ掛けてきて告白するような奴を

ちゃんと大事にしてくれる人が居てよかった。

おかしな価値観と

おかしな物の見方をするあたしを

礼が受け入れてくれてよかった。

あたし、幸せだなぁ。

礼の袖を掴んで、見られないように前を向いて泣いた。