「お前を襲ったのは春斗」
「ちょっと違う」
「なにが」
「春斗の下部って奴だろうよ」
美葉は意味深に低い声を出す。
「春斗は、マジだろうな」
「そうだね」
低くて戦闘モードの美葉の声がどこか泣きそうなのはきのせいだろうか。
「マジで春斗俺らを殺ってがテッペンになるのかよ?」
「それもちょっと違う」
「どこ」
「春斗は白黒つけようとしてる」
「白黒?」
「いつまでも仲間で暴走して喧嘩する日々に白黒つけようとしてる」
「だから白黒ってなんだよ」
「このままポリ公に見つかんないように闇で生きるか、または真っ当に働くか」
「意味わかんね」


