その時、見覚えのある顔に遭遇した。
「礼くんっ」
それはもう、イタリアで本物のモデルをする、でもなく正真正銘の鳴瀬 梨花(ナルセ リカ)がいた。
「梨花…」
俺が抱いた女で名前を覚えてる唯一の女。
思い出すとちょっぴり笑える思い出。
『明日から会わない』
珍しく雪の降る夜。
『やだよ、私、礼のこと本気で好き』
『俺、お前に飽きたし』
『…それでも私は礼といたい』
『しつこい』
『……ムッカつく。マジなに?私がどれだけ礼の為に尽くしたか知ってんの?』
『知らね』
『後悔してもしらないから』
『しねぇよ、いちいち』


