一人になった時に、ふと思い浮かのは春花の泣き顔。
綺麗だった。
美葉のようなたくましさや強さのない
弱ってて機敏な美しさだ。
毎日3時間くらい、春花の病院にはいるけれど
全くつかめない女だった。
美葉や剣二、春斗、藍を想うようなキモチじゃない。
だからといって遊び相手とはもう思わなくなっていた。
ソファやガソリン臭くなったテーブルの奥の部屋に行く。
昔住んでいただけあって大体のものは揃っている。
しばらく長椅子でねていると声が聞こえた。
「礼っ」
「あにさんっ」
薄目を開ければ、剣二と藍がいた。
「……あぁ、剣二、藍」
剣二は相変わらずカッコイイ、鋭い目つきをしている。
藍は最年少の暴走族幹部で、いわば美少女。


