「春花」

見れば見るほど可愛い彼女は、綺麗な瞳を細めて笑った。

「勝手に名前呼ばないでよ」

昨日より少し痩せたかな。
なんとなく元から細い腕が更に細く見える。

「春花ちゃん?」

「ばかぁ」

苦しそうに笑う春花。

なぜか全身がドキッとした。

体の血が跳びはねるように。