「死んだ人はいいよね、もう"感情"が残んないんだから。感情のある、生きてる側は、悔しいの。悔しくて悔しくて、それこそが闇だと思わない?」 「藍ちゃん……」 藍ちゃんの泣いた顔なんか、想像できなかった。 明るくてやんちゃな藍ちゃんの顔から泣き顔を 想像できなかった。 なのに藍ちゃんは悔しそうに、真っ暗な顔で泣いた。