「なんか"そういうこと"しなきゃ顔も見たくない的なっ？」
「違う、馬鹿」
「じゃあ何？待って、それってあたし所謂セフレ？マジで？うわぁ〜、馬鹿みたいっ、なんか一人で盛り上がって礼と両想いのつもりで……」
「馬鹿みたいじゃねぇ。マジの馬鹿だ」
「冗談だってば」
「てめぇ真面目な顔で冗談言うなよ」
「えっ、嘘。真に受けてた？礼もしかして冗談通じないタイプ？クラスに何人かはいる、笑わせようと冗談言ったらマジギレするタイプ？……そういえば、小３のとき'坂谷くんって結構ハゲめだよね'って隣の席のコに言ったら実は気にしてたみたいで'黙れクソ'ってキレられたことある！…礼って坂谷くんタイプ？」
「お前が悪いな、それは。"ハゲめ"って悪口だろ。おもいっきり。言われた側は笑えねぇだろそれ」
「嘘…あたし面白くて笑いながら考えたんだけどな」
「性格悪…絶対おまえ小さいころあだ名"性格ブス"だっただろ」
