「ってか、何考えてるんだっけ?」

「藍の名前じゃね?」

「あたしの名前、もういいよ」

藍ちゃんが苦笑いする。

「だって剣二が考えたらろくな名前になんねぇもん」

「分かるっ。超分かる。なんかさ、"ネガティブ・E・ゴッドZ"とかになりそう。なんかさ、とにかく英語とアルファベットたくさん使ってみました。みたいな」

「春花ちゃん、俺をどんな馬鹿だと思ってんの」

苦笑いする剣二くんの後ろのドアが開いて

礼が入ってきた。

「あっ、こんな」

礼を指さしたら吹き出す剣二くん。