「沙菜、おはよ」 気付けば沙菜を見るようになっていて 気付けば沙菜といるのが楽しくなっていた。 「おはよう」 長い髪をかきあげながら沙菜が笑う。 「おぃっお前らー!!!野球やるぞーっ」 春斗の楽しそうな声で始まる体育の時間も 沙菜とサボった。 「俺達サボっから」 春斗に負けないくらい明るく笑う。 「熱苦しいな、お前らは」 「嫉妬してんなよ、春斗」 沙菜は笑う。 俺も笑う。