「礼、おはよう」 次の朝からも普通に学校に行った。 ただ違うのは 美葉と会うのを楽しみにしなくなった。 何と無く美葉に"遊ばれた"って思って 女として見るのは間違ってたと痛いほど感じた。 「おはよ、沙菜」 沙菜は相変わらず雑誌から切り抜いた 可愛い女の子で 隣を歩くのに嫌な気はしなかった。 「礼、今日一緒に帰りたい」 少し俺より身長が低い沙菜。 彼女はノーメイクの瞳をパッチリさせて 微笑む。 「あぁ」 俺も少し笑い返した。