「勝負つかねぇな」 いい加減黙々と続く殴り合いにあきた俺が口を開く。 「だな」 にっこりと頬を緩ませる春斗。 金髪の短髪で、 よく俺と似てると言われる。 それでも、やっぱりこうして近くでいると思う。 「お前カッコイイな」 春斗は俺なんかよりずっと 勉強が出来た。 体育のサッカーも。 野球も。 水泳も。 バスケも。 春斗は優等生で、完璧な奴だった。 俺は小学六年生から学校サボるようになって 中学生の不良達と遊んでた。 春斗と比べられるのが苦痛で 学校が嫌いだった。