振り上げた拳は 春斗の顔には、なかなか当たらない。 空振りをして、宙をまう。 一瞬の出来事の用だけど それはまるで 糸でがんじがらめにされたように一旦動けなくなる。 それでもそれを引きちぎって、もう一度振り上げる。 きっとそれは春斗も同じだ。 強さが対等というのは1番、やりにくくて 例えばドラマにしても それほどカッコイイ仕上がりにならない。 ドラマなんかじゃ 三十人を一気に倒していく凄い奴シーン多いけど 俺や春斗でも、此処の連中を三十人は、無理な話しだ。