気が付けば、当たりは倒れてる奴ばっかりだった。 「決着、着けなきゃなんねぇな」 春斗も、周りを見渡しながら言った。 「あぁ」 「礼、負けんなよ。あんたが負けたら、終りなんだから」 藍は何時もと違い、ドスのきいた声をだす。 「あぁ」 「おめぇは、負けねぇ」 剣二は、血まみれの顔で笑った。 元気な剣二がいるんだからきっとそれは 殆どが相手のものかもしれないけど 俺はただ、負けねぇ。そう思った。 ボスの一騎打ち。 すべての面子の未来がかかる。 「マジでいくぜ?」 「上等だ」 俺は笑った。