「藍は、まだ春斗が好きっぽい」
そんな悲しくも残酷な一言は
どんな暴力よりも痛く、春斗を傷つけたに違いない。
「でも、藍は貴方を殴ります」
"暴走族"それは時代誤差の団体で
馬鹿な単車やバイク好きの喧嘩好きが集まる。
それでも楽しさだけを求めて入団する奴は居ない。
必ず伴わなきゃいけないのは
"責任"。
例え下っ端でも"それ"は必ず、ついてくる。
「行くぞ」
春斗は広いバー全体にいる
新しい特攻服を着た面子に言う、
働いたり、受験だなんだと騒ぐ奴とは異世界の大群は、だだっ広いバーの地下倉庫へ向かう。


