「お前は仲間をとったから、今そうしてるんだ」
『そうだね』
「仲間と勇矢は比べらんねぇ」
『あぁ、そうだね』
「だけど、いざというとき、てっぺんは仲間を優先しなきゃなんねぇんだ」
『だけど、藍は年下で、強くても中身はまだ未熟で』
「それでも幹部だ。幹部はてっぺんの隣だ。俺の族では俺と対等だ」
『でも』
「お前は、藍を妹と思ってる」
『あぁ』
「必要以上に過保護だ」
『藍は妹だよ』
「お前、いい加減にしろ」
『なにがよ』
「藍はお前の捨てた妹じゃねぇ。……なのに、藍を妹と勘違いされて指摘されるのは迷惑なんだよ」
『………』


