「礼、ありがとう」 それでも俺は キミが笑うから キミが幸せそうだから どんな酷な未来も 受け止めてしまう。 「春花可愛い」 守りたいと思うんだ マジで。 「礼、喧嘩。行かないの」 春花が寂しげに吐き出した言葉に苦笑いする。 「そうだな。そろそろ。今日で決着だ、安心しろよ」 「頑張って」 春にはそう言って俺の頬にキスをする。 「春花、そういうことすんなって」 「なんで?」 「ここで襲うからな」 意地悪く笑ったら 意地悪く笑い返された。 「お前、分かっててやったろ」 「へへへ」