「はぁい」 目も合わせないで、ドアの方に視線をやる。 だけど、誰にも来てほしくはなかった。 こんな白だらけの病室でいる病人の姿は誰にも見られたくない。 あきるほどの白はドアも同じだった。 ドアの開く音が響くなか、視線を上げるた。 それからもう一度目を見開いてよく見た。 「え?」 どうして?