「……あぁ」 目を真っ黒にして、キラキラまばゆいギャル風のナースがいた。 いまこんなキラキラしたものは見たくなかった。 「鴇風さんから」 そう言って差し出されたのは 白い封筒だった。 水色の文字で 【礼へ】 そう大きく書いてある。 なんともいえない複雑な気持ちだった。 『この手紙を読んでるってことは、あたしはもう居ないんだよね』 なんて文頭だったら 俺はきっと荒れて人を殺す。 喧嘩に限度がなくなる。 「春花」 意味もなく名前を呼び 少しだけ安心する。