七日。 そんな短くてはかない時間が過ぎて春花は 俺の前から消えた。 ベッドにはまだ春花のシャンプーの匂いが残っていた。 「春花っ」 最初は信じられなくて 心のどこかで ドッキリかもしれないとか 冗談かもしれないとか 考えていた俺がいた。 「春花っ、春花っーー」 俺にも涙というものがあった。 最強最凶と唄われる俺。 沢山の奴を半殺しにしてきた俺なんかにも 守りたい奴が出来た。 やっと出来たところだろ? 女遊び辞めたところだろ? 「あなた桐谷礼さん?」