「ん?」 「だから、下から俺を見上げるのとか、トロンって顔するのとか、不安そうに俺を見るのとか、マジ勘弁」 「ん?」 「春花、そういう顔は、ベッドでしようか」 最後はとびっきりの王子様SMILEでこっちに振り向く礼。 「は、えっと、えぇ?」 「駄目っぽい、俺。春花といると理性ぶっ壊れちゃうし」 「なにそれ」 「春花可愛い」 やっぱり甘く囁いた礼の手を握ると 「こっち見んなよ」 そう言って手を握り返してくれた。