そして少し行った時だった。
急にさっきの奴らの
一人が今度は俺の腕を
掴んできた。
「なに…?」
「有磨君はどうなの?
本当にこの人の事が好きなの?
罰ゲームが学校公認
………だからだよね…?」
目には涙を浮かべてる。
何なんだよ…!
「先輩も俺も何ともない。
公認だから一緒にいるだけだ。」
「…え……?」
「それ以上でも以下でもない。
勘違いすんなよ。」
本当は言いたかったよ。
『本気で葉月先輩が好き』って。
でも……
俺がそんな事言っても
迷惑だもんな…
「なんだ…そうだったの?
よかったーねぇ皆!」
「本当よかったー」
それを聞いてあいつらは
表情を変える。