それから急に 真剣な表情になって ディスプレイの向こうの ぬいぐるみを見つめる。 いつもは見せないその顔に わたしは思わず見とれる。 「ちょ、ちょっと先輩 あんまり見つめないで‥! 緊張して集中力切れるから…///」 「べっ、別に見つめてないし…!」 嘘だねって笑いながら 慣れた手つきで ボタンを押していく。 すると大きな熊のぬいぐるみが アームに引かれて 宙に浮いた。