「あ、そうそう」

ハルトは何かを思い出したようにポン、と手を叩いた。


「それと、あの学校にはもう行かなくていいから」


「え?それ、どういうこ………」


私が喋ろうとすると、すかさずハルトは「要するにぃー」と大声で制した。


「キハラ、学校嫌いだろ?俺も嫌いなんだ。集団生活とか、バカみたいだし、教師はみんなウザい」


「だからって」


「いいんだ、学校なんて行かないでも。それに、今キハラが通ってんのは、大した学校じゃない。卒業したってメリットがない」