「なんで、?」 「泣いてたわね、沙耶ちゃん。」 「…。」 「泣かしたの智毅でしょ。」 「は!!?俺何もしてねぇよ。」 「そっ。…あ、今日烈が坂下家に行くっていってたわよ。行ってくれば?愛ちゃんのとこ。」 ………。 そうするか。 「じゃ、あたしは授業あるから♪」 そういって、姉貴は去って行った。 そっか、姉貴たち3年は、まだ授業か。 そんな事を思いながら、俺は下駄箱に向かった。 でも、 なんで沙耶は…、 俺を避ける?