一番、きかれたくなかった。 あれは… あたしが気持ちを伝えていなかったから。 だから… みーと、付き合っただけ…っ。 そう考えながら、終業式のあとのひと気のない廊下を走っていると、ついに、 ドンッ 人にぶつかってしまった。 「す、すみませんっ、」 「あ、沙耶ちゃん。」 「え?あ、茉雪さんっ…」 「おい、姉貴…って、沙耶?」 声を聞いて、目線を動かした先にいたのは…