「っ、……なんだよ、兄貴っ…。」 「みーちゃんって、湯道美咲さん?」 「今日、亜実ちゃんと里佳ちゃんが明日の準備しに行く工房の…?」 「そうだよ。」 愛の次に事情を知ってる淳稀が、答える。 「…あたし、トイレ。」 「了解。」 知ってか、知らずか。 誰1人あたしが部屋から出て行くのを止めなかった。 廊下に出て、突き当たりに向かう。 もちろん、トイレなんか目的じゃない。 目的は、 「とも。」