目の前に広がるのは、いつもと変わりない教室の風景。



「なんだよ…今の…」



海斗は、目をゆっくりと閉じてた。



額に手を当てると、汗でびっしょり濡れていた。



「はぁ…はぁ…」



なかなか息が落ち着かない。
心臓はバクバクと音を立てて、耳障りだ。



すると、



「おい!!海斗!!」



突然、後ろから声を掛けられた。



海斗は、勢いよく後ろを振り返った。