竜『なんかさ、ごめんね。』

美『は?!なんで竜ちゃんが謝るわけ!?意味わかんないって!!』

美紗子は本気で驚いた。

どっちかというと巻き込んでしまった美紗子が謝らなければならないほうだ。

竜『いや、なんとなく。美紗子ちゃん、目笑ってないからさ。大丈夫じゃないなって。やっぱ言わなきゃよかった。俺が今日誘ったのはさ、毅と話ついてると思ってたし、やっぱ聞きたいこととか色々あったんじゃねーかなとか思って。なのに逆にまた傷つけたみたいな気がして・・』

その時ちょうど料理が来たが美紗子はこの竜次の優しさに我慢できなくなりついに目から涙を流してしまった。

美『ばか・・。傷つけたのは竜ちゃんでも毅くんでもないから。わたしが弱いんだよ。』

涙をふきながら笑って言った。

美『食べよう!!』

もう泣き顔を見せるつもりはなかった。

なのに本気で心配してくれているひとの前でまた泣いてしまった。

”情けないな”

美紗子はそう思った。

竜『ばかは美紗子ちゃんだよ。我慢ばっかしやがってさ。』

食べながら竜次が言った。

美『そうだね。わたしが1番バカだ。』

そう言うと

竜『わかってんじゃん。』

フォークで美紗子を指しながら竜次が言った。

それに2人で笑った。