美紗子は答えられなかった。
ここは毅の家族の家。
ここで飼うとは絶対に言えない。
だが、美紗子はアパート暮らしのためうちで飼うとも言えない。
実家に連れていけばいいかもしれないがそれだけは絶対に嫌だった。
『わたしたちが飼おうか?』
母親がそう言ったとき美紗子は母親の顔を見た。
『ま、ちょっと中で話しましょう。』
そう言って玄関を開け、部屋に入れてくれた。
美紗子はこの家は思い出が多すぎて入っただけでもう引きちぎれそうな思いをしていた。
そして父親が座り、正面に『どうぞ』と言ったので正面の椅子に座った。
『だいぶ、泣いたみたいだね。』
父親がそう言うと母親が冷凍庫から氷をタオルに包んできてくれ
『これで冷やすといいわ。』
と言って渡してくれた。
美紗子はお礼を言って氷を目にあてていた。
それからりんごの話をしていた。
りんごが来た経緯を話し、色々話し合った結果やはり毅の両親が田舎に連れて行くことになった。
幸せにしてあげるという約束もしてくれた。
そしてこの家も売りに出すということを聞いた。
ここは毅の家族の家。
ここで飼うとは絶対に言えない。
だが、美紗子はアパート暮らしのためうちで飼うとも言えない。
実家に連れていけばいいかもしれないがそれだけは絶対に嫌だった。
『わたしたちが飼おうか?』
母親がそう言ったとき美紗子は母親の顔を見た。
『ま、ちょっと中で話しましょう。』
そう言って玄関を開け、部屋に入れてくれた。
美紗子はこの家は思い出が多すぎて入っただけでもう引きちぎれそうな思いをしていた。
そして父親が座り、正面に『どうぞ』と言ったので正面の椅子に座った。
『だいぶ、泣いたみたいだね。』
父親がそう言うと母親が冷凍庫から氷をタオルに包んできてくれ
『これで冷やすといいわ。』
と言って渡してくれた。
美紗子はお礼を言って氷を目にあてていた。
それからりんごの話をしていた。
りんごが来た経緯を話し、色々話し合った結果やはり毅の両親が田舎に連れて行くことになった。
幸せにしてあげるという約束もしてくれた。
そしてこの家も売りに出すということを聞いた。


