冬の朝
朝露に濡れた枝の雫が
頬を伝う

俺は煙草を吸いながら
家へ向かっていた。


すると朝、仕事に行く
母親ばったり出会い怒鳴られる


「直輝!!あんたまた朝帰りか!
高校生のくせに煙草吸って!
ピアス空けて!あんたも中学3年なんやで!しっかりしぃーや!」



浅野 直輝(あさの なおき)
大阪府の高校に通う
ちょっとはみ出し者で
友達も少ないヤンキーだ


「うっせーな!俺の勝手だろーが」


俺は中学にも高校にもほとんど友達がいなくて夜つるんでいる奴らも俺は正直なにも思っていない。下らない毎日…学校行って、悪ぶって、寝て、なにもせずに帰って夜遊んで朝帰って寝る毎日だ。

なにも変わらない
なにも信じない
そんな日々が約3年過ぎてついに俺も大学へ進学。


大学へは先生とは
仲が良かったため内申
が良くて案外真ん中あたりの
かしこい大学への進学
が決まっていた


「どーせなにもかわらねー。くだらない日々があと4年も続くと思うと頭がおかしくなりそうやな…」


そう思いながらボロアパートの
家に帰宅して部屋で
眠りについた。






直輝はふと目が覚めた。
頭がぼーっとする

「今何時や?…え?まだ朝の10時やんけ!二時間しか寝てないやん!」


母親が部屋に来た。



「なにゆーてんねんな。あんた丸一日寝てるから心配したんや。」

「丸一日?!」


「そぉーや。とりあえず用意してかあちゃんに着いておいで」


直輝はしぶしぶ服を着替えて
用意して母親の車に乗った。

30分ほどで何か怪しい工場に着いた。直輝はここで働かされると思い逃げたくなった。
しかし、母親は工場の裏手の小さな建物に入った。

「占い?なんだよかあちゃんの奴こんなん信じてんかよ!」


しぶしぶ直輝も店内に入った。
そこは薄暗くて奇妙なアクセサリーがキラキラ光るまさに魔法の部屋のような場所だった。