「キスして見せて。具体的な描写を書きたいので」 「それ以上近づくな、変態女!」 「…女装野郎に言われる筋合いはありません」 ぷっと膨れてそっぽを向いた。 …怒りたいのはこっちだ! そのまま、シュウは本当に不貞寝を始めてしまいそうだったので慌ててカウンター奥で仕事をしていた芹生とマスターに声を掛ける。 とりあえずカードで支払いを済まして、シュウを無理矢理立ち上がらせた。 「こないだとは真逆だね」 芹生が、出口まで見送りながらそう言った。