選出された100点の写真には、どこかの夏の風景や、子供達の姿、雪景色などが小さなコマとなって並んでいる。
それが、ベスト10にもなるころにはページ半面を大きく使う程になり、ありふれた日常の1コマもまるで別世界のように切り取られていた。
写真のことなど、詳しいことは何一つ分からないが、これらの作品が"美しい"ということだけ、素直に思う。
シンと静まり返る午後の図書館で、わたしはいつの間にかその世界に魅せられていた。
ゆっくりと最後のページを捲って、ごくりと息を呑んだ。
見開きで広がる光と影。
「…どうして」
思わず言葉が零れ落ちて、慌てて口を押さえた。

