「亜季、まさかお前、俺の彼女のつもりじゃないよな?」


 着替えた後、カズくんが言った。


「え……?」


 あたしは耳を疑う。


「セフレって分かってるよな? 誤解してたら困るんだけど」


「……」


 黙ったあたしに、カズくんが目を見開いた。

「おいおいおい! まさか! 勘違いしてたのか!? 嘘だろ!? お前が俺の?」


 ゲラゲラと、カズくんは下品に笑う。