ピピピピ・・・・・・ピピピピ・・・・・・

「ん・・・・・・」

 朝・・・・・・か。

 あたしは今高校2年生。幼なじみの佐々木 潤(ささき じゅん)君が好きなんだ。でも潤君はあたしの事は、何とも思ってないみたい。だから、あんな夢みちゃうんだよね・・・・・・。


「行ってきまぁす!」

 あたしの家から学校までは徒歩20分くらい。入学した時から、潤君のママが『危ないから』って言って、あたしは潤君と通学することになっている。あたしは嬉しんだけどね・・・・・・。

 
 ピンポーン♪

「はい・・・・・・。李音?もうそんな時間?ちょっとまってろ!」

 あ・・・・・・。潤君、今起きたんだ・・・・・・。

「ごめんな。またせたな」

「ううんっ。行こっか♪」

 今日の潤君もカッコいい!髪はサラサラの金髪に紫のメッシュをいれていて、目には青っぽいカラコン。制服も着崩していて、袖からは紫のシャツが出ている。ちょっとヤンキーっぽいけど、そんな姿が大好きなんだ♪


 それからいつもどうりの会話をしながら学校へ行った。

「じゃ、放課後な」

「うん。潤君の教室に行くね?」

「あぁ」