いつも2人で歩いてた通学路を



1人で歩くようになった。


玄関を開けて

周りをキョロキョロ見回しても

アナタはいなかった。



坂道を下りきっても、
アナタの姿はなかった。


海も

もう眺めることなんてなく、

トボトボとガードレールを横目に歩いた。


カーブミラーには私ひとり、


ポツンと


映っていて


角を曲がっても
やっぱりアナタはいなかった。