さて、どうしようか。
とりあえず行ってみるのも悪くない気もする。
反対に変な寒気が全身を襲っていて、不安だったりもする。
うーん。
…まぁ、とりあえず行ってみようか。
家からそんなに遠くないって言ってたし、なんかあったら家に帰ってくればいい。
どうせ真っ向から抵抗するだけ無駄で、結局は連れていかれるんだろう。
「じゃあ、準備してくる」
「素直でよろしい!頑張ってねー」
そんな短い会話の後、お母さんは口角をあげてニヤリと笑った。
やっぱり、悪魔の笑み。
先行き不安。
やめておいた方が良かったのかもしれない、と今さら後悔した瞬間だった。

