「部屋に戻ろう」



屋敷に戻ろうとティナを促した時だった、森の中から一人の少女がふらつきながら現れた。



さきほどから人間の匂いがすると思ったが……。



レオンはふらふらと歩いてくる少女を見つめた。



「レオンっ!、」



ティナにも分かったようで、レオンを仰ぎ見る。



「ああ 人間の娘だ こんな夜更けになぜ……?」



見ていると、少女はばったり地面に倒れた。



ティナは驚いてレオンの手から離れて少女に駆け寄った。



「ねえ!?大丈夫っ!?」



厚手のビロードのケープを来た少女はうつ伏せで倒れていてティナは少女の上半身を起こした。



「どうしたのっ!?」



少女の身体は冷たかった。



温かいケープに包まれているが、長い時間外にいたようだ。



レオンが近づいてきた。



「レオン、彼女を温めてあげないと」



「ティナ、人間にかまうな」



レオンの言葉にティナは目を大きくして驚いた。