ごめんね。…そして、ありがとう。


樹利はまさかの発言に言葉もでなかった。

「私さ、いくつだったかな?2歳ぐらいかな?
詳しくはまったく覚えてないんだけど、
施設の前に捨てられてたの。この子を
お願いします!って。私だけ捨てられたの。」

「・・・そ、そうなんだ・・。」

「だからね、小さいころ弟と遊んでた記憶は
一応あるんだよね。確か名前は龍輝だった。
今となってはお父さんの顔もお母さんの顔も
覚えてないんだけどね。」

「そうだったんだ・・なんか、ごめん。」

「何で、謝るの?」

「俺、親父嫌いとかさ・・・言っちゃったし。
紗和親父いないのに・・・。」