もうすぐ冬休み。

樹利の誕生日が近づいていた。

「ねぇ、樹利、今ほしいものってある?」

人に誕生日プレゼントを買ってもらった
こともなければ、買ってあげたこともない
紗和。


「何?急に。」

樹利はなんとなく気づいていた。

それもそのはず。
昨日樹利の誕生日が一週間後ということを
樹利から聞いた紗和。