ごめんね。…そして、ありがとう。


紗和はじーっと、下沢のことを見ていた。

だんだん紙きれだと物足りなくなってきた
らしく、消しゴミをちぎったものや、
シャーシンを投げだすものもいた。

それに対して何も文句も言わず、
じっと我慢している彼女。


すると、誰か一人の男子がハサミを持ち出した。

先生が知らない間に生徒間では盛り上がり、
みんなハサミを投げろっ!投げろっ!
そんなアイコンタクトが飛びあっていた。


いくら、黒板に字を書いているからって、
少しは気づくだろう・・・
もしかしたら、先生も気づいていたのかも
知れない・・・