その日、里久は帰ってこなかった。

紗和は、いつの間にか店で寝ていた。



朝になって心配になり、太一に電話した。


「もしもし?太一?」

「お、紗和。紗和から電話めずらしいな。」

「あのさ・・・里久いる?」

「里久?いないけど?」

「里久、昨日昼出かけてから帰ってきて
ないんだけど・・・」

「は?」

「どこにいるんだろう・・・。」

「俺も里久に連絡してみるわ。」