君「ありがとう・・でも、止めて・・失うのはあの人だけで十分・・もう・・失いたくないの・・」

彼女「・・・」

僕はゆっくり三段位の木製で出来た階段をあがり・・

君と彼女に目を合わせた・・。

君は震えながら・・目からは涙が流れ出していた。

君は震えた声で・・

君「ごめんね・・つとむさん・・嘘ついて・・」

僕も涙を耐えていたけど・・無理だった・・。

彼女「お父さんなの!?」

君「そうよ・・紀子・・あなたのお父さんよ・・」

僕はKIKOと紀子を抱き寄せ

僕「ありがとう・・そして、今まで・・ごめん・・」

僕は持って来たバックを彼女(紀子)へ渡した・・。

僕「これは、君の忘れ物だよ・・」

涙を手で拭きながら彼女は答えた・・。

彼女「え!?・・私の!?」

僕はもう一度KIKOを強く抱き寄せ呟いた・・。

僕「KIKOさん、遅くなってごめん・・僕は君と彼女のために・・ここへ来たんだ・・」

君「うん・・紀子ね・・あなたに似てるでしょ・・」

僕「うん・・昔からそんな気がしてたよ・・」

君「・・・?」

ありがとう・・・。