たくさんの人の体から守るようにして誰かが手を差し伸べてくれた。 「大丈夫?」 ・・・さっきの声だ。 「あ・・・ありがとうゴザイマス・・・」 「いいえっ」 やっとのことで人混みから抜け出し、その人の顔を見ようとした。