大学卒業して、ドラフト一位でプロに入ってプロ一年目今年は新人王獲得。
マスコミから注目されながらも、シーズンオフを迎えた。
「渋谷~、監督が呼んでるぞ」
「わかりました」
かなりの威圧感が漂う監督室に一歩踏み入れると、そこには球団の偉い手が座っていた。
「渋谷選手、今年はこちらの年俸でどうでしょうか?」
渡された一枚の紙切れ。
そこにはぱっと見で理解不能なほどの0が並んでいた。
「あの…こんなに貰っていいんですか?俺、イマイチわからなくて」
「今年の渋谷選手の活躍は素晴らしかったです。毎年最下位のチームが優勝争いに加われた。来年はもっと期待してます」