ドンという音が部屋中に響き渡る。


「ごめん、颯太」

「…謝、んな………」


これ以上苓那の言葉を聞きたくなくて、無理矢理唇を重ねた。

最中、ふと目を開けると抵抗せずに目を瞑り、キスを受けている苓那が目に入る。


嫌なら…抵抗ぐらいしろよな……。


一年振りのキス。

どれだけキスしても、離れようとしない苓那をその場に押し倒した。


「別れるなら…ヤらせろよ」

「ん、いいよ…?颯太の好きにして」


「それはありがたいな。一年間野球ばっかでさ、溜まってたんだよ」


「どうぞ」



そう言って、自分で上着を脱ぎ始めた。