「話って…?」

「俺のこと、もう嫌いか?」


一番聞きたかったことを聞く。

理由よりもまず、聞きたかった…。


「嫌い…じゃない」

「じゃあなんで?俺にはわかんねえよ…。勝手に決めやがって……」


「好きだから!!颯太のこと、好き過ぎて…それで……」



「でも、もう決めたことだから。颯太とは別れるって」


苓那の言葉は途中から耳に入ってこなくなった。

好きなのに…なんでだよ。


そう思う前に、俺は苓那を壁に押さえつけていた。