・・・ここはどこ・・・?


・・・多分ー・・・夢の中だろう。



ふわふわした足場。

ふわふわした景色。

少し感覚の曖昧な体。





私は広い野原に突っ立っていた。


目に映るのは


原っぱ。



後はなんにもない

誰もいない。


これほど良くできた

夢だと分かりやすい夢ってあるのかな。


まるで絵に描いたかのような

全く何もない原っぱに、私1人。


・・・あぁ・・・

現実がつまらなくて

夢の中へ逃げてきたのに

夢の中までつまらない。


「由美香〜」

「・・・?!」

つまらない夢に呆れている私に

どこからか声をかけられた。


それは


椿の声。





・・・これは夢だ

だから

椿に本音をここでぶつけたって

何の罪にもならない。


なら

ここで

夢の中で

全てを発散させてやろう。