重力地獄の決闘

 もちろん、パイプラインの中を通るのが1番良いのだが、マックの向かっているパイプラインは、エネルギー搬送専門の為、その手は使えなかった。

 結局、重子炉のあるG・256エリアまで物流ラインで行き、そこからヴァルカン大平原を1500キロほど地上装甲車のイーガーで北上しなくてはならなかった。

 イーガーはイーグル同様マックが特注で作った全天候型特殊装甲車で、ジャッカルに搭載させるため、全長5メートルと装甲車の割りには小型である。

 もともと特殊環境における地上作業を行うことを前提に設計されていたのだが、それではつまらないと後からマックが武装を組み込み、小型戦闘装甲車としての顔も持つ。