重力地獄の決闘

「まぁ、イーグルもミニッツも小型の特注だからねぇ、汎用のパーツが余り使えないからその分を『BEM』に登録してある図面から起こすところから始めなきゃいけないし……」

 キムは少し考えて付け加えた。

「明後日にはメンテも終わってるんじゃないかな」

「まぁ、そんなとこだろうな」

 マックはスクリーンのデータを閉じるとS・PACを脇に押しやり、背をベッドに預けた。

「で、いいニュースってのは何だ?こんな事後報告がいいニュースなんてのは無しだぜ」

 マックは疑り深そうな目で笑顔の絶えないキムを見て言った。